高齢者からキャッシュカード1枚を盗んだとして、山梨県警は13日、窃盗の疑いで東京都足立区千住仲町の会社役員田口大二郎容疑者（47）を逮捕した。県警によると、日本中央競馬会（JRA）の元騎手。「だましているとは知らなかった」と容疑を否認している。

逮捕容疑は、昨年11月29日午後1時ごろ、銀行員を装った男と共謀して山梨県大月市在住の80代女性からキャッシュカード1枚をだまし取った疑い。複数人が関与したとみられ、市役所職員や銀行員を名乗る男が「介護保険料の過払い金があるので還付したい」などとうその電話をしていた。

田口容疑者は、銀行員を装った男を車で女性の家まで送り届けたとみられる。口座からは、現金計100万円が引き出されていた。防犯カメラなどの捜査から田口容疑者が浮上したという。（共同）